FS104奮闘記(ワイド編)
スピードウェイ・パルのナイトレース用マシンが完成したので、さっそく3月のレースに投入した。結果は予選、決勝ともに2位。決して悪くない成績だが、クルマの動きにはだいぶ不満が残った。素性そのものは悪くなさそうだから、もう少しセッティングを詰めていけば何とかなるだろう。いや、なって!
これが新車。でも完全な新車というわけではなくて、以前から使っているパーツも結構流用している。
新しいクルマはタミヤのF104PRO用シャシーにF104ver.2のロアブレースを組み合わせ、これを采ブランドのFS104ww由来のサイドバーでつないだもの。だから、F104サイス(采)風味という意味で「FS104/S」と勝手に命名した。シャシーとロアブレースにタミヤ製を使ったのは、主に予算的な理由だ。だってシャシー安かったし、ロアブレースやモーターマウントも……。
まあ、考え方はフォーミュラサイス(FS)だから、この名前でいいよね。
F104ver.2用ロアブレースに左右2箇所の穴を追加し、中央の穴と併せて球形の穴加工を行っている。んで、FRPサイドバーはFS104純正と同サイズながら、1.2mm厚のブランク材から手切りした。これも予算を抑えるためだ。
別に采ブランドのパーツが特別高いわけじゃないんだけど、どうせウチにブランク材転がっているのだから、それを使わない手はない、と。
サイドバーを取り付けるための“ウイング”を1.5mm厚FRP板から切り出している。これも手作り品。このパーツは市販品じゃないので、自分で作るしかなかった。なお、この板がアンプのキャパシター載せやトランスポンダーステー載せも兼ねている。
レースをやる夜の路面になると、かなりコンディションが変わるのがパル・ナイトレースの特徴で、今回は、レースでの挙動がテストしてた日中よりもだいぶ難しいものになってしまった。もちろん、そのことは考慮して日中のテストもやっているのだが、予想よりも大きくクルマが変わってしまったのだ。しかし、実際のレースで走らせたことによって分かったことも多いので、これを次回に活かしたいと思う。
ちなみにタイトルの(ワイド編)は別にナロートレッド用シャシーのFS104もあるからそれと区別するため。こっちは去年ワイドのレースで使ったヤツがベースになっているもので、近いうちに改めて紹介します。