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AOC China 2019

2019年12月31日 (火)

AOC 上海2019・その17

 座席に座ってしばらくすると、グランドスタンドの方からエンジン音が聞こえ始めた。いよいよレコノサンスラップ(ピットから出てダミーグリッドに着くまでの走行。実際のスタートまでに何周かできる)の開始だ。僕らの席はコースの最終セクションにあたるため、まずは音が遠ざかり、バックストレートにマシンが現れると同時に音も大きくなる。現在のPU(ハイブリッド式のパワーユニット)になってから始めて聞くエンジンサウンドは、想像していたよりもずっと大きな音量であったが、やはり“音質”は自然吸気エンジンのそれとは比べものにならない。とはいえ、現規定初年度の14年にテレビで聞いた掃除機みたいな音よりはかなりましである。そして何台か連なって走ってくると相当うるさい。やはり13年にシンガポールまで行って自然吸気エンジンの音を聞いておいたのは正解だったな。ああ、夜の高層ビル街に響き渡るV8サウンドは幻想的ですらあった。

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こんな感じで走ってくる。現行F1は、音はともかくやたら速いので、携帯電話のカメラではこれが限界。写真を撮るのはレコノサンスラップで諦めた

 バックストレートから一気に減速して、ターンの後にフル加速していくF1マシンを見ることのできる我々の席はかなりお得感がある。しかし、順位を知らせるボードはなく、実際に決勝がスタートしてしまうと、現在が何周目なのか、そして誰がいつピットに入ったかなどの情報が得られない。当然ながらネットもダメ。もう、ただただすごいスピードで走るF1の姿を楽しむのみ。が、今回はライコネンが好調で、目の前のヘアピンでのオーバーテイクは何度も見ることができたし、終盤のベッテルとフェルスタッペンの意地の張り合いも見られた。ええ、そりゃもうベッテルを全力で応援しましたよ。
 などとやってるうちにレースは終了。展開そのものは単調で、フェラーリの手際の悪さが目立った程度。言ってしまえば凡戦だが、十分に楽しめた。


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決勝レース終了後、集合時刻まではまだ間があったので、1コーナー付近まで見物に行ってみた。テレビで見るより立体感を味わえる。これもまた現地観戦の魅力といえる

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名物のブリッジを望む

 こうしてオタク的に楽しんだ後、駐車場に戻ってワン氏にお礼を言い、同時に「フェラーリは残念でしたね」と告げる。ワン氏は口をへの字に曲げて「Bad Strategy(戦略が悪い)」とひと言。結局19年シーズンは最後まで「俺たちのフェラーリ」だった。そしてツアー参加者を乗せたバスは上海市街地へと戻り、ワン氏主催のディナーパーティー会場に到着。ディナーは中国スタイルのしゃぶしゃぶで、とてもおいしかった。
 ディナーパーティーもそろそろ終盤に差しかかったころ、僕とT君、そしてY家一行を空港へと送ってくれるクルマが到着した。ワン氏に丁寧なお礼を述べて、他の参加者にもあいさつし、スコッティとは再開を約束して固い握手を交わした。もちろん公共交通機関でも空港へは行けるが、ここはワン氏のご厚意にどっぷりと甘え、空港まで送ってもらった。

 空港でのチェックインは、行きの羽田を考えるとはるかにスムーズに進んだ。上海側の現地スタッフはおおらかで、言ってしまえば少々雑。その雑さに今回は感謝しつつ、浮いた時間でお土産を吟味した。パンダショップがまだ開いててよかった。
 そしてパスポートコントロールで出国手続きを待つ列に並んでいたら、少し前の方で、F1チームカラーのウェアをまとった日本人が、どこかの西洋人と話しているのが見えた。「あ、ジョニー・ハーバートだ」そう、その日本人は、過去にF1ドライバーとして活躍し、現在はイギリスの放送局でF1のコメンテーターを務めるジョニー・ハーバートと写真を撮ってもらっていたのだ。T君に「あの人、ジョニー・ハーバートだと思う」と話していたら、僕らの列近くまで戻ってきたその日本人が「ええ、ジョニーですよ」と教えてくれた。現在のジョニーは恰幅がよくなってしまい、現役時代のシュッとしたイメージからはだいぶかけ離れている。僕はイギリスのテレビ中継をネットで見たことがあるから分かったが、現役時代しか知らないT君は、最初はジョニーだと気が付かなかったようだ。
 そしてここでT君が「僕も写真を撮りたい」と言い出したので、ちょうどパスポートチェック待ちの列がUターンし、僕らと相対したタイミングで話かけることにした。ハーバートはイギリス人なので、昔習ったなるべく丁寧なイギリス式英語で「ミスター・ハーバート、申し訳ないのですが、僕の友人と写真を撮らせていただけませんか?」と話しかけると、ハーバートは日本語で言う「いーよ♪」みたいな感じで軽く「OK♪」と返事をし、すぐにT君の隣でピースサインを決めてくれた。あれ? 僕が頑張った丁寧なイギリス式英語は? まあ、通じたからいいけど。

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すっかりいい感じの“イギリスのおじさん”になってしまったジョニー・ハーバート。実は後ろに隠れているのも元F1ドライバーのカルン・チャンドックだったりする。ハーバートとチャンドックが一緒にいたので「ミスター・チャンドック、ぜひあなたも一緒に」と言ったのに、シャッター切る瞬間に屈みやがった。なお、ハーバートの前にあるピースサインはT君のです。彼は公人じゃないのでカットさせていただきました

「ハセガワさんは一緒に撮らなくていいんですか?」と聞かれたのだけど、これ以上出国手続き待ちの列を乱すのも嫌だったし、僕はジョニー・ハーバートに話しかけて、会話が成立したという事実だけで十分でした。
 予想外のラッキーな出来事にT君もすっかり感激し、無事に出国ゲートも通過。帰国便は深夜1時発のため、かなり時間に余裕があったので、僕とT君は搭乗ゲート近くでお茶などしながらのんびり過ごした。
 行きは思い出したくないほどの遅延があったのに、帰国便は少々遅れたもののほぼオンタイムに離陸した。さすがに疲れていたので、日本までの3時間はほとんど記憶がない。そして無事に4月15日(月)の朝6時に羽田空港に着陸した。T君は空港でシャワーを浴びてからそのまま出社するという強行スケジュールだが、僕よりひと回り以上若いから大丈夫だろう。
 僕はとりあえず帰宅の途についた。

 いろいろあった今回のAOC上海ラウンド参戦ツアーも終了。なんだかんだで楽しかったので、機会があれば次回も行きたいと思う。ただ、どうやら僕の12分の1は低グリップコンディションにあまり向いていないようだから、次に行く場合は、もう少しラジコンの方も楽しめるように考えておこう。あと、上海市内では英語がほとんど通じなかったので、簡単な中国語を覚えた方がいいかも。


【おわり】


※余談

 T君は羽田空港から直接職場へと向かったが、僕はいったんアパートに戻った。幸いなことに懸念していた山手線の混み方もそれほどではなく、9時前に帰宅。シャワーを浴びて洗濯を行い、とりあえずベッドで1時間ほど仮眠することにした。実は、この日は午後から神奈川県厚木市のRCメーカーでの取材が入っているので、11時には起きて現地に向かう必要がある。さすがにここでは寝坊せず、約束の時間に本厚木駅でカメラマンにピックアップしてもらい13時に某社に。取材も問題なく進められ、新宿で夕食を取ってから21時ごろに帰宅(12時間ぶり2度目)した。すぐにこの日取材した内容のまとめなどを始めたのだけど、どうにも眠くなってしまい、またしても1時間ほど仮眠することにした。もちろん、アラームはたくさんセットして。



 ハッとして目が覚める。「あれ? なんか雰囲気が変だ」そう思って飛び起き、時計を確認すると朝の4時半。ええ、約7時間も仮眠してしまいました。5分おきに数回セットしておいたアラームがすべて切られていたのはいうまでもない。いやー、やっぱり疲れていたのね。時間的には十分寝た気もするけど、このまま仕事しても能率は下がると思い、まずは普段は歩いて行く近所のコンビニに車で行って軽食を買い、それを食べてからシャワーを浴びて寝直すことにした。大丈夫、締め切りまではほんのわずかな余裕はある。もちろん、何時間か2度寝したら、あとはひたすら仕事してました。しかしホントに体力落ちたな。


 では、皆さまよいお年を。

2019年12月30日 (月)

AOC 上海2019・その16

 我々の観戦席に近いゲートに向かうと、そこは長蛇の列。F1はゲートでのチェックが厳しく、手荷物なども確認される。そのために列が長くなるのは2013年に行ったシンガポールGPで学習済み。なのでT君としゃべりながらのんびりと待つ。そして無事にゲートも通過。自分の席のあるスタンドも確認するが、まだ決勝のスタートまでは時間があるため、グランドスタンド裏まで行ってみることにした。

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これがチケット。シンガポールの時は金属のプレートがチケットになっていたけど、今回は紙だった。ただしデータは仕込んであって、「ピッ」て感じでゲートを通る

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グランドスタンドに行く途中にはファンゾーンが設けられていて、歴代チャンピオンのボードもあった。全チャンピオンのボードはなかったが、アラン・プロストのはあったから写真を撮っておいた


 グランドスタンドの裏まで行くとかなり賑やか。ショップはもちろん、ドライブシミュレーターの体験走行やら何やらで盛り上がっていた。そんな中、真ん中あたりに人だかりがあるので行ってみると、上方のステージでトークショーが始まろうとしていた。

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おー、生ニコ・ロズベルグ

 登壇したロズベルグは、ギャラリーに向かって話かけた。

ニコ「やあみんな、元気かい? さっそく今日のレースについて話をしようか。じゃあ、まずは今日ルイス(ハミルトン)が勝つと思う人」
観客「ワー、パチパチパチ」
ニコ「けっこういるね。それならセブ(ベッテル)が優勝すると思う人は?」
観客「ワー、パチパチパチ」
ニコ「うん、同じくらいかな? だったらマックス(フェルスタッペン)は?」
観客「ウォーー、パチパチパチパチ」
ニコ「おお、彼が一番人気だ(笑)」

 一連のやりとりを聞いていた僕の感想は「ずいぶんトークショー慣れしやがって」というもの。まだ若いんだし速かったんだから、こんなとこで小銭稼いでないで走ればいいのに。人も多いし、こちらは冒頭のやりとりだけを聞いてスルー。

 ショップをいくつか回り、T君が記念に欲しいというプログラムを探したが、どこの店でも売り切れ。シンガポールなんか、レース終了後にも売れ残りプログラムをさばいてしまおうと必死に売っていたのに大した人気である。そしてひとしきり見物した後、いよいよ席につくことにした。

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さあ、待ちに待った上海GPが始まる(ワクワク)

【つづく】

2019年12月28日 (土)

AOC 上海2019・その15

 バスに揺られること約1時間、そろそろ上海インターナショナルサーキットに着くんじゃないかと思っていたが、まったく土地勘がないし、僕の座っていた席からは道路標識もよく見えないので自分がどこにいるのかも分からない。もっとも、標識が見えてもほぼ読めないが。でも、何となくサーキットに近づいた雰囲気の時になぜか路肩に停車し、ワン氏と他のスタッフが車外に出た。どうやら車外で路肩にいた人物と話しこんでいる様子。そしてワン氏が戻ってきてバスは出発、と思ったら片側3車線の道路で大胆にバック→Uターンをかまし始めた! もちろん、たくさん走っている他の車にお構いなしである。いや、大陸的というかなんというか……。
 進路を変更したバスはちょっと走って再び停車。またしても車外に出たワン氏が外で誰かと会ってから戻ってきた。そしてここでスピーチ。「1000GPという記念レースのせいか、今回は駐車場が混んでいてバスを停める場所がない。そこで裏ワザを使って停めることにした。今からこのバスはプレス用バスになる」と言って、どこから入手したのか、プレス用の駐車証を見せてくれた。僕はこの時思いました「お金の力ってスゴいな」と。なお、このバスには日本のRC雑誌スタッフ(僕とA氏のことか?)と海外メディアも乗ってるから立派なプレスバスだとのこと。

 些末な(?)問題もクリアして、バスはサーキットのゲートを通過。無事にプレス用駐車場に停めることができた。なお、プレス用駐車場はガラガラだった。

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駐車場で記念撮影。この撮影のためにバナーまで作っているという念の入れよう。ちなみに写真撮影の掛け声は「Go! Ferrari!」でした

 僕とT君に支給されたチケットは、メインストレートのグランドスタンドではなく、バックストレートのヘアピン出口付近。駐車場からけっこうな距離を歩くので、F1の決勝が始まるまではグランドスタンド付近のエリアで過ごすことにした。

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赤丸で囲ったあたりで観戦しました

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売店やら何やらのゾーンに展示していたルノーの(たぶん)09年型マシン

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古いF1(?)とお姉さん。74年より前のF1はほとんど分かりません

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段ボール製パンダ

 ここまでの展示ゾーンは観戦チケットがなくても入れる場所で、実車の展示などを楽しんだ後は、とりあえず我々の座席を目指してゲートに向かった。

【つづく】

2019年12月26日 (木)

AOC 上海2019・その14

 現地時間4月14日朝7時半起床。レースは昨日で終了し、今日はF1上海GP観戦の日である。しかもこの日の夜には帰国の途に着くので、いつものように菓子パンとコーヒーで朝食を取りながら荷造りを進めた。

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朝食はピーナッツバター入りのラ〇チパックみたいなやつ。味は皆様のそうつぉーどーりだよ。もっと甘いかと思ったらそうでもなかった

 荷造りを済ませてホテルをチェックアウトし、荷物を引きずりながらサーキットへ。F1観戦者はここに9時集合となっていた。多くの観戦ツアー参加者は翌日の帰国のため軽装で来ているが、僕とT君、Y家はホテルをチェックアウトしているため荷物が多い。が、Y家の長男は僕の荷物を見て「少ないっすね」とひと言。そして「タイヤセッターはどこいっちゃんたんですか?」とも。ふふん、分解されてラジコンバッグの中に入っているのさ。
 そうこうしているうちにツアー参加者のほとんどが集合し、ワン氏を中心にミーティングが始まった。ワン氏があいさつして、この日の予定を伝える。まずはRCI V2で観戦チケットを配り、そのまま大型バスで上海インターナショナルサーキットへ向かう。サーキットの駐車場で記念写真撮影の後、各自の観戦席へと移動。F1レース終了後には再び駐車場に集合し、上海市内での食事会を実施する。食事後はホテルに戻るのだが、T君と僕、そしてY家は別便で空港まで送ってくれるとのこと。まさに至れり尽くせり。

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チケットを配布するワン氏。この段階で氏が熱烈なフェラーリファンであることが判明する

 ワン氏いわく「今回のGPは通算1000GPということもあってチケットの手配が少々難しく、全員にグランドスタンド席を用意することができなかった。申し訳ないが、グランドスタンドでなくても承諾してほしい」とのこと。いや、招待してもらっている段階で、席にまで文句言ったらバチが当たるでしょ。ローマ市民じゃあるまいし。で、僕とT君、そして中京のA氏とK氏はその「グランドスタンドではないほう」の席となったのだが、これが後に“当たり”と判明する。

 こうしてバスは出発。上海インターナショナルサーキットまでは約1時間のドライブとのこと。昨日まではラジコン関係のシャツを着ていたレーサーたちも本日は自由な服装でいるが、F1チームカラーのウェアを身にまとっている人もいた。
 バスの中でワン氏が全員に声をかけ「まずは本日フェラーリを応援する人は手を挙げてほしい」と言うので、ベッテルファンの僕は手を挙げたし、その他にも多数の人間が挙手をした。「うん、中々の人数だね」と満足そうなワン氏。そして「では、メルセデスを応援する人は?」と聞く。当然何人かは手を挙げるのだが、それに対し笑顔のワン氏は「よろしい、今すぐこのバスを降りてくれ(笑)」とお約束のコメント。うん、万が一来年フェラーリにベッテルがいなくても、僕はバスの中でだけフェラーリファンになろう、と心に決めた。

 そんな和やかムードでバスは走り、もうすぐ目的地というところでちょっとした問題が起きた。

【つづく】

2019年9月28日 (土)

AOC 上海 2019・その13

 決勝は各レース3回ずつあるので、自分の出走するヒートと、その次でコースマーシャルを担当するヒート以外はけっこう時間がある。なので友人が出場するレースや、各Aメインを見物することができる。通常はコースサイドや操縦台を兼ねた回廊で見るのだが、今回の会場であるRCI V2サーキットでは、ちょっと変わった場所で観戦が可能だ。

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サーキット建物横にガラス窓があり、今回ピットエリアに使用されているオフロードコース側からサーキットが見える。傍から見るとまさに覗き見だが、視線が低いこともあって迫力は満点

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覗き窓から見たサーキットはこんな感じ。今回はモディファイドツーリングのAメイン第2&第3ラウンドをここから観戦したが、マシンのローリングやピッチングがとてもよく分かった。願わくば、自分が走らせている12分の1もこのアングルから見てみたかった。そうすればセッティングのヒントにもなると思う

 そうこうしているうちに自分の出番になる。このレースで僕のAOC2019上海ラウンドは終了となるので、悔いのないレースをやりたいところだ。第1&2ラウンドは同じ選手がトップゴールして優勝を決めているから出走はキャンセル。2位もほぼ決まっていて、何事もなければこの選手が第3ラウンドを制するだろう。そうなると問題なのが、誰が第3ラウンドで2位になるか? だ。僕にもまだ表彰台最後の一角をゲットする可能性が残っているため、気合いを入れてスタートするが、かなりミスが多く、最終的にこのレースで2番目に速いファストラップを記録するものの4位でゴール。総合順位は5位になった。セッティングはほとんどいじってないのだが、このラウンドでのクルマはよくなかった。ともあれ、これで僕のレースは終了。最後のレースを見届けてから後片付けを始めた。

 全レースが終わり表彰式を開催。全選手にメダルが手渡された

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かなり立派なメダルである

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メダルの裏には「5th」の文字が。できれば「3」が欲しかった(涙)


 表彰式終了後にはバンケットパーティが開催された。バンケットはバーベキューとなり、ちゃんとしたお店からケータリングサービスが来た。その店のオーナーもRCI V2オーナーのリックさんだと聞いた気がするが、聞き間違いかもしれない。

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食事の配給を並んで待つ

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味もボリュームも満点でした。おかわりもできたのでハンバーガーはもう1個もらった。この3日間で相当なカロリーを摂取している気がするが気のせいだろう。ああ、気のせいだ

 レース結果以外はとても楽しかったAOC2019開幕戦上海ラウンドはこれで無事終了。バンケットも終わったので片付けて徒歩3分のホテルに戻る。ついでにホテル近所のスーパーマーケットでお菓子と飲み物を調達(まだ食う)。今回、食事にはほとんど困らないのだが、スーパーやコンビニで売っている飲み物がほぼすべて常温なのだけが残念だった。ヨーロッパでもそういう販売をしている店がけっこう多いから、だいたいの店できっちり冷やしたり温めたりして売っているのは日本ぐらいなのかもしれない。

 さて、ラジコンのレースはこれで終了したが、明日はいよいよ今回の旅の目的の半分以上を占めるF1中国GPの観戦である。海外でのF1観戦は約6年ぶり2度目。わくわくしているから興奮して寝られないかと思ったけど、やっぱり疲れているのかベッドに入ったらすぐに意識が落ちた。

【ということで、まだまだ続く】

2019年9月25日 (水)

AOC 上海 2019・その12

 AOC上海ラウンドでは、すべてのメイン決勝レースが3回ずつ行われる。僕が出場している12分の1モディファイドクラスは6名しかいないので、もちろん全員Aメイン。予選までのクルマはそれほどよくないが、すごく悪いというわけでもないのでセットはそのまま。まずはこの状態で決勝第1ラウンドに挑む。その第1ラウンドでは、上位のミスがあったりなどで序盤の段階で3位に浮上し、しばらくはその順位をキープ。しかしレースのちょうど折り返しあたりでミスしてしまい、最終的に5位でフィニッシュした。ホントに今回ミスが多いなあ。

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レース車両。ボディはTeam BomberのKetter超軽量タイプを使用した。思えば、このレースで自分のクルマがあまりよく走らなかったことをもっとちゃんと受け止めておけばよかった

 Aメイン決勝第2ラウンド。スタート直後から1&2位のマシンはとっとと先に行ってしまい、3&4位と5位を走る僕のマシンが連なって走る展開となる。この時のクルマは調子も悪くなく、2台にも無理せずついていけた。んで、先に3位のQ選手がフェンスにヒットしてリタイヤし、3位争いは自動的にアメリカのH選手と僕の2台になる。そしてQ選手のリタイヤから2周後、今度はH選手が大きくコースアウトして僕が3位となる。半周近く遅れたH選手がけっこうな勢いで追ってくるが、僕は少々ペースを落としてもミスしないことを最優先にしてレースを続け、なんとか逃げきりに成功。このラウンドは3位でゴールした。ここにきてようやくマトモなレースができた。観戦していたT君も「今のはいいレースでしたね」と言ってくれた。

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今回のレースでタイヤクリーナー兼メンテナンススタンドとして活躍してくれた某100円ショップの養生テープ。荷造りにも使えて何かと便利。上海滞在中に使い切ることはなく、帰国日に現地に捨ててきちゃおうと思っていたのだが、何となく持って帰ってきてしまった。ああ貧乏性

 さて、これで残りはあと1レース。総合3位になる望みはまだかすかにあるので、まずはミスしないようにがんばろう。

【つづく】

2019年8月13日 (火)

AOC 上海 2019・その11

 現地時間4月13日朝6時半起床。前夜はホテルに戻ってきたのが0時過ぎになったため、睡眠時間はやや少なめになってしまったが、ぐっすりとは寝た。昨日の朝と同じくお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、菓子パンで朝ごはんにする。そして徒歩3分でサーキットへ。
 本日は予選1回と決勝3ラウンドが行われる。昨日のレースはグダグダだったからなんとかしたいものの、正直自信がない。クルマそのものは悪くない気はするけど、じゃあ抜群によく走っているかというとそうでもない。

 そして予選最終ラウンドがスタート。ここではほぼ大きなミスなく完走するが、かといって特別よいわけでもなく、ヒート4位で終了。ようやくまともに完走しただけあってこれが僕のベストリザルトになったが、予選は総合5位で終了。1&2位が突出していて、3~5位はすべて52周。もうちょっと上に行けた可能性はある気がするが、これが現実である。後は決勝でどこまで上がれるか、もちろん目指すのは表彰台である。

 予選終了後は例によっていつもの店に昼ごはんの買い出しに行く。今回は麺類のテイクアウトに挑戦してみた。

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なんだかコンビニの冷やし中華系にも見えるが、実は熱々

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中身はこんな感じ。ちょっと辛めだけどおいしかった。ホント今回のイベントは食べるものに困らない

 腹ごしらえも終わったところで決勝の準備だが、特にクルマのセッティング変更はなし。どこがどう悪いというのじゃなくて、全体的に何となく走らないという感じだし、本人もあい変わらず集中できていないから、どちらかというと人間の問題かも。とりあえずタイヤはコースに合っているので、もう運転手で何とかするしかない。

 ということで、成績のわりには楽しいAOC上海2019も残すところあと3レース。なお、決勝はすべてのクラスで3ラウンド行い、ベスト2ラウンドのポイント合計で最終順位が決定する。

【つづく】

2019年7月 5日 (金)

AOC 上海 2019・その10

 さんざんな結果に終わったAOC上海2019初日だが、過ぎたことを悔やんでも仕方ないので、とりあえずクルマを整備し、整備終了後はいったんホテルへ。この日の夜は主催者のワン氏がアレンジしてくれた上海市街地へのプチツアーがある。ツアーといってもサーキットからバスで上海中央部に連れてってくれるだけなのだが、面白そうなのでT君と参加させてもらうことにした。ちなみにバス代はタダ。なんだかおもてなしがスゴいな、この大会。
 出発が20時で、約1時間のドライブで連れて行ってもらったのが「SOHO復興広場」という所。オシャレなオフィス&複合ビル施設らしいのだが、あいにく夜なので全体像がよく分からない。とはいえ、複数あるビルの低階層にはレストランやカフェなどが並んでおり、昼間だったらさぞかし賑やかなのだろうということは想像できた。

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移動するバスの中から撮影した上海の街。ブレブレである。なお、今自分がどこにいるか分かってません


 お腹も空いているので、T君&某メーカーのH君とその辺で食事を取ることにしたのだが、時間的にけっこう閉店している店が多く、選択肢はそれほど多くなかった。ここが上海のどういう場所かよく分からないけど、もし日本でいう新宿や渋谷に相当するエリアなら、21時閉店の店が多いのはちょっと意外。もっとも、ヨーロッパも早く閉まる店は多いが。
 この日の夕飯も中華。味そのものはけして悪くはないのだが、僕はサーキット近くの店の方がおいしいと思った。


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メニューの漢字が理解できた麻婆豆腐(左)と、たぶん鶏肉の何かだろうと頼んだら出てきた鳥と野菜・カシューナッツ炒め。麻婆豆腐はかなり辛かった

 
 T君&H君とSOHO復興広場の地下街をうろついていると、日本食レストランを発見。もちろん4日しかいない上海でわざわざ日本食を食べる気はないが、どんなものかと看板を見てみると、中々面白いものを発見した。

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言いたいことは分かるが、日本語がちょっとおかしいアルよ


そして3人で顔を見合わせて笑ったのがコレ↓
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店側が客に感動させてもらってどうする


 いわゆる海外日本語あるあるだが、かつて7か国語をしゃべれるイタリア&イギリスのハーフの女性(僕の英語の恩師である)とその彼氏(数か国語を話すアルゼンチン人)の東京観光に付き合っていた際に、彼らがお茶の水のイタリアンレストランやスパニッシュレストランの看板や壁に書いてある文章を読んでゲラゲラと笑っていた時の気持ちがよく分かった。アレックス(僕の先生の方)が「アツシ、これは相当変なイタリア語だよ(笑)」と解説してくれたのだが、その先生は「海外で見る日本語にも変なのいっぱいあるね」とも言っていた。ええ、僕はまさにその現場にいます。日本国内に氾濫する英語でも、めちゃくちゃなのがけっこうあるのは僕でも分かるし。

 23時にバスを降りた場所に戻り、そこでまたピックアップしてもらってホテルに帰った。ホテルに着いたのは0時近くになってしまったが、自分のレース内容を除くととても楽しい1日を過ごせた。明日はレースも楽しくなるといいな、と思って床についたのであった。

【つづく】

2019年6月29日 (土)

AOC 上海 2019・その9

 お昼も食べたところで予選第2ラウンドを迎える。僕は先ほどのラウンドで真っ先にリタイヤしているため(泣)、6台中最後のスタートになる。実をいうと、このラウンドのことはあまり覚えていない。たしか途中のクラッシュでボディの後部を巻き込んでしまい、ピットで直してもらったような記憶がある。この記事を書くにあたってレースのラップチャートを見返してみると、18周目に17秒台があるのでたぶんそうなのだろう(このラウンドでの自己ベストは8秒839)。だいたい、ボディを巻き込むようなクラッシュをしている時点でダメダメである。
 前日に比べるときちんと寝ているし、体調も悪くないはずなのだが、ここにきてミスを連発。もしかすると本人が思っているより疲れていたのかもしれない。が、この時にはまだそんなことに気が付かず、とりあえず次のラウンドに備えてボディ後部を補強しておいた。なお、予選第2ラウンドは4位でゴール。今大会のルールでは、予選4ラウンド中ベスト1ラウンドの記録で総合順位が決定する。だから後2回のどちらかで一発タイムを出せれば上にいける(とはいえワンツーのY兄弟には届くはずもない)はずということで、気を引き締めて準備を進めた。


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グリップ剤塗布エリアは屋外。サーキットとピット(オフロードコース)の中間にある


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指定グリップ剤。Pardusレーシングというブランドの製品なのだが、日本ではもちろん、海外でもお目にかかったことがない。どうやらオーストラリア製らしいのだが、インターネットでの情報も極端に少ない。地元の人によると、以前のRCI V2サーキット指定グリップ剤だったSXT3.0よりグリップが高いとのこと。しかし実際に使ってみるとあんまりそういう感じはない。タミヤカラーエナメル塗料みたいな臭いがした

 捲土重来(半分死語)を期して臨んだ予選第3ラウンド。1周目は9秒1というまずまずのペースで通過するものの、2周目にミスしてクラッシュ! 走行不能になってリタイヤした。どこが壊れたのか覚えてないのだが、たしかピットに戻って確認すると、ダンパーが外れたとか、そんなに大きなトラブルではなかった気がする。しかし、こういうことを覚えていないのも、普段の僕からすると珍しい。どうでもいい他人の失敗とかよく覚えていて「その記憶力をもっと平和利用しろ」とか言われるくらいなのに……。
 初日の予選3ラウンドは2ラウンドリタイヤという惨憺たる結果で終了。前日の好調が嘘のようなありさまだった。食事やトイレに不便がなく、ストレスが少ないことが緊張感を奪ったのかもしれないが、基本的に遊びに来ているんだからそこでストレスあっても嫌だしなあ。

 ともあれ、この日のことは西の海に流して、新たな気持ちで翌日を迎えることにした。

【つづく】

2019年5月28日 (火)

AOC 上海 2019・その8

 さて、コントロールドプラクティスの開始である。レースの組み合わせでの走行とはいえ、スタートはけっこうアバウト。よく勘違いされがちだが、コントロールドプラクティスは、選手というより運営側のトランスポンダーナンバー確認やらなんやらの予行演習の色合いが濃い。なので、向こう側から見れば出場車両が走っていて、さらにトランスポンダーの確認がきちんとできればいいのである。選手の方からすると、レース前の最後のクルマ確認になるし、自分のヒートで誰が速くて誰がそうでないのか、そして自分はどのへんの位置にいるのかのチェックにもなる大事な機会である。また、クラスによってコントロールドプラクティスでのペース(たしか今回は3週連続でのベストラップタイム)順に予選の組み合わせが変更になったりするから、あんまり気を抜けない。が、僕の出場する12分の1モディファイドクラスは6名しか出走しないので、予選も同じメンツ。しかも前日の練習でだいたいのペースは把握できているから、そんなに気合を入れなくてもいい感じ。前日と違って今日はしっかり寝ているし、体調も悪くない、だから昨日よりいい走りができるだろうと臨んだこのラウンドでは無難に走行。クルマを壊さずに済んだ。そしてついに予選を迎えるのである。

 予選開始。1周目は3位のタイムで通過するも、2周目にクラッシュ! モーターがズレてしまいこの時点でリタイヤとなる。前日からほとんどクラッシュしていないのに、大事なところでやらかしてしまった。通常、こういうかたちでリタイヤした場合には、そのレースが終わるまで操縦台で待っているものだが、僕は右端に立っていたこともあり、計測室のスコッティと目が合った際に「降りていいよ」とのゼスチャーをもらったのでピットに戻ることにした。クルマを受け取ってチェックすると、モーターがズレてしまったこと以外に問題はないもよう。しかし、あの程度のクラッシュでモーターがズレるのは問題である。ええ、整備不良ですが何か? 幸いなことに、タイヤも減るまで走ってないので、そのままモーターを締め直し、各部をチェックしてタイヤに再びグリップ剤を塗って予選2回目を待つことにした。だが、僕はその時に気付くべきだったのである。自分の調子が悪くないと思っているのがただの勘違いであることを……。

 予選2ラウンド目まで時間はあるし、クルマの整備も特に必要ないので、今日は僕が昼ごはんの買い出しに行くことにした。目指す食堂は昨日の昼と夜も済ませた同じ店。だっておいしいし。最初は昼食が必要な数人で店に行き、各自で注文。もちろんメニューの指差しである。で、ヒートの順番が一番遅い僕と比較的余裕のあるA氏ができ上った持ち帰り仕様のごはんをピットにデリバリーするという案配だ。なお、T君は昨日と同じカレー炒飯を頼んでいた。おいしかったそうなのだが、せっかくなら他のメニューに挑戦すればいいのに、とは思った。もちろん、T君がそれでいいなら僕が口を出すことではない。

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上海2日目のお昼はジャガイモ炒めのせご飯。前夜にN氏が食べていておいしそうだったのだ。はい、とてもおいしゅうございました


 食事後もまだ余裕があったので、一度ホテルの部屋に戻ってトイレを済ませ、ついでにちょっと休んでからまたサーキットに行った。ご飯とトイレのストレスがないレースっていいよね。しかし、余裕がありすぎてもよくないことを、この後に思い知るのだった。

【つづく】