無料ブログはココログ

« FS104奮闘記 | トップページ | FS104奮闘記 »

2012年1月 4日 (水)

再録・日々これ12分の1 第14回(レースの話)

「スイッチブレード軽量化日記」
3月某日
 アンプをLRPのクァンタム・コンペティションに変更した。これで10gの軽量化を実現してトータル810g。あと10gだ。
 さて今月のお題はレースの話。
 ボクはRCカーでレースをするのが好きだ。レースで勝つのはもっと好きなんだけど、そんなことは何年かに一度あるかないかなので、さすがにそれだけではレースに対するモチベーションとはならない。ではレースの何が好きなのかというと、実は良く分からない。それでもとにかく、ボクがレース好きなのはまぎれもない事実だ。
 12分の1のレースはふつう8分間周回方式で行われる。これは予選でも決勝でも変らない。しかし、実は予選と決勝ではそのレースの状況が大きく異なっている。予選では通常スタッガースタート方式が採用され、レースに参加する各マシンは一斉ではなく1台ずつ間隔を空けてスタートする。そして、そこから8分間でどれだけの周回数を稼げるかの勝負となる。つまり予選はあくまで自己記録を追求するものといえる。もちろん、8分の間には周回遅れをパスしたり、速いマシンにラインを譲ったりすることもあるが、これはあくまで副次的なもの。予選レースの本質は間違いなく自分との戦いにある。
 これに比べて決勝レースは、全車が「よーいドン」で一斉にスタートするため、いきなり他者(車)との戦いが始まる。スタート直後に良いポジションを確保しないとその後のレース展開が非常に不利になってしまうので、みんなが我先にとコーナーに突っ込んでくる。ここではとにかく、自分の限界とかその後ペースなんか考えてるヒマなんぞなく、ひたすら前に出ることのみを本能にまかせて突っ走っていく感じだ。さらにレース中も終始自分の前後にいるマシン(稀に自分の前にしかマシンがいなかったり、もっと稀に自分の後ろにしかマシンがいなかったりする場合があるけど……)のペースを気にしながら走ることになる。
 このように同じ8分間方式のレースでありながら、予選と決勝でかなり内容の異なる2タイプのレースを味わうことができるのも12分の1の大きな魅力のひとつだ。
 この8分というレース時間も12のレースを面白く(かつ難しく)する要素である。通常12分の1マシンのパワー系をセッティングして行く際、常に全開で走らせるとバッテリーが8分間持たないようにセットして、実際のレースでは8分持たせるようにペースをコントロールしながら走る。なぜこんなメンドくさいことをするかというと、原因はバッテリーにある。これは特にニッケル水素バッテリーに顕著なのだが、走行用バッテリーの放電電圧は緩やかなカーブを描いて下降する特性があり、そのためレースの始めから全開で走行してしまうと、バッテリー電圧が下降してきた時にラップタイムの落ち込みが激しくなってしまうのだ。これを補うために、レース序盤の電圧が高い時にはスロットルを控えめにして、後半になってバッテリーがタレてきたらスロットルを全開にしてスピードを補うペース配分を行うというわけ。
 つまり、調子に乗って飛ばしてしまうと走り切れないようなセットアップでスタートし、その後は8分間でバッテリーをキッチリ使い切るよう慎重に走らなくてはならない。これこそまさに自分との戦いと言わずして何と言おう? とはいえ、前述したように予選はスタートのタイミングも選手個別になるため、そういう意味では自分のペースを作りやすい。しかし決勝ではそうはいかない。なにしろ場合によっては自分よりペースの速いマシンを抑え込んだり、少々オーバーペースでも前を走るマシンを追っかけなくてはならない。しかしそんなコトをしながらも、常にアタマの片隅ではバッテリー残量のことを気にしておく必要があり、コレを忘れると調子良く上位を走っていてもレース終盤にはバッテリーがタレて一気に順位を落してしまうことになる。
 これらの要素を加味して、ではお前は予選と決勝のどっちが好きなんだ? といわれるとちょっと考えてしまう。しかし、予選レースが上手くいった時には「達成感」があり、決勝の結果が良かった時には「征服感」がある。ようするにボクは予選と決勝のどっちも好きなんだということ。とにかくレースは楽しい。特にスタート前のドキドキする感じは何年やってもヤメられない。ただし、昨年(00年)の12分の1全日本関東地区予選のスタート前は、ナゼだか分からないが妙に緊張していて「ここから今すぐに逃げたい」という気持ちになったのを憶えている。しかしこの時はレース結果が良かったので、これは集中力が極度に高まった時のサインだった。と勝手に解釈して良い方に考えている。
 こんなことを思い付くままに書いていたら無性にレースがやりたくなってきた。ここ最近は月に一回クレストスピードウェイでのレースしかやってないので、もう少しレースの出場機会を増やしたいところだが、意外とヒマがなくってなあ……。

 01年春に書いた原稿ですが、このときのレースに対する気持ちは現在でも驚くほど変わっていません。とにかくレースが楽しくて仕方ないのです。で、今でも月イチのクレストレースにはほぼ欠かさずに出ているし、昨年はスピードウェイ・パルのF1シリーズ戦にも参加しました。歳をとったことに加え、06年に発症した病気のせいもあって体力は10年前より確実に落ちているので、レース後の疲れも以前より残るようになりましたが、このレース好きな気持ちが変わらない限りレースには出続けようと思います。
 ただし、この原稿に書いた12分の1レースの予選に関しては、現在では少々事情が変わっています。現在はあまり“燃費走行”をやらず、ふつうに走ってちょうど8分持つようにセッティングすることが多くなりました。これはリポバッテリーの出現によるところが大で、放電終期でも電圧が落ちにくいリポでは、ハーフスロットル走法の効果が得にくいのです。もちろん、あまりバカみたいに飛ばすとタレて8分走れなくなりますが。むしろ、最近ではタイヤのグリップを最後まで持たせるように気を使って走るケースが増えたような……。(2012年1月4日・記)

« FS104奮闘記 | トップページ | FS104奮闘記 »

再録・日々これ12分の1&すべては12分の1のために」カテゴリの記事