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2008年12月10日 (水)

再録・日々これ12分の1 第4回(ボディの話)

 ボクの名前は「ハセガワアツシ」。この「アツシ」という名前はボクの母親が電話帳を参考に名付けたものだ(実話)。ここ数年の12分の1全日本にはボクを含めて毎年4人のアツシ名の選手が出場しているのだが、ボクが毎年一番遅いアツシとなってしまっている。ちなみに他の2人とは、昨年(99年)度2位のハラアツシ君、95年Aファイナリストのハヤシアツシ君、そしてオーヴァのタケシタアツシ君だ。昨年などはタケシタ君33位、ボクが34位と惜しいところまで行ったのに結局ボクのアツシ最下位は変らなかった……。
 この状況を何とかしたいと思うのだけど、残念ながら実力的には他の3人のほうがボクより上なのも事実。そこで、彼らにはレース当日に調子を崩してもらうことにしたい。そこのアツシ君、もしこのコーナーを読んでたら今年の全日本の時には食べ物に気を付けるように。
 さて今月はボディの話。昨今のEPツーリング・レースでは、ダッジ・ストラトスボディが圧倒的多数を占めている。速さを追求するレースにおいて空力の良さは重要なポイントとなるので優れた空力特性のストラトスが好んで使われるのは仕方なく、同様に10年位前の12分の1レースシーンでもアソシのTOJボディ一色という状況だった。
 しかし最近の12のレースでは数タイプの異なるボディを見かけるし、ボク自身3種類のボディを持ってレースに出かけることが多い。これは、構造がシンプルな12分の1レーサーではサスやタイヤのセッティングがある程度煮詰まっており、ボディ変更でセットを変えるのが有効なためだ。つまりマシンの基本セットは大きく変えずに、路面グリップの違いによってダウンフォースの異なるボディを使い分けるというわけ。ちなみにボクがレースで良く使うボディは以下の3タイプだ。
●プロトフォーム・ニッサンP35
 ダウンフォースとドラッグ(空気抵抗)のバランスが良くステアリング特性もニュートラルなので、このボディがとりあえずの基本となる。そのためボクは始めて訪れたサーキットではこのP35で走行を開始することが多い。スタイル面でも可もなく不可もなくといったところか? ボディ表面の凹凸も少ないので、塗装する時にマスキングがラクなのも良い。
●アンディーズ・ザウバー
 90年代初頭に活躍したグループCカーをモデル化したものだが、ハッキリいって似てない。もっともそれはP35にもいえることだが…。今回紹介する3タイプの中ではもっともダウンフォースが強く、低グリップ路面では抜群の戦闘力を発揮する。
 98年の世界戦Aメイン決勝レースでは、カーペット上の戦いだったにもかかわらずこのボディを使用する選手が多かった。この時はカーペットにシワが多く非常にバンピーな路面だったので、マシンの跳ねをダウンフォースで押さえ付けるためにザウバーを使ったのだろう。高ダウンフォースのため速いラップタイムが出るが、バッテリーの持ちは悪い。
●ホットボディズ・フェラーリWSC
 個人的にはもっとも好きなボディ。スタイルも前出の2タイプに比べて実車のイメージを強く残している。ただし実車では左シートのハズのドライバー人形が真ん中に乗っているのは解せないが……。ダウンフォースはこの3タイプの中でもっとも軽く、ハイグリップ路面では理想的なハンドリングを発揮する。しかし、路面グリップが下がると非常に不安定な動きになってしまい、ドライブするのが困難だ。
 断っておくが、これらボディのダウンフォースやハンドリング特性の違いはあくまでボクの感覚によるもので、特に風洞実験などを行って得たデータではない。
 これら3タイプ以外にサーキットで見かけるボディには、プロトフォーム・クラージュやカワダ・KR961などがあるが、現時点では使ってみたことがないのでコメントのしようがない。
 こうした特性の違いを踏まえて実際のレースでは3タイプのボディを使い分けるのだが、通常は屋外アスファルト・コースはザウバー、屋内のハイグリップ・コースではフェラーリを使い、中間の特性にしたい時にP35を使用する。個人的にはケイチューンで行われる今年の全日本ではザウバー、カーペット・コースの世界戦ではフェラーリを使用することになるような気がする。
 世界戦といえば、今年9月に谷田部アリーナで開催される12分の1世界戦にボクも選手として出場できることになった。まあハッキリいって補欠出場で、ボクの世界戦出場はデキの悪い受験生がシャレで一流校を受験するのに似てなくもない。しかし出るからにはなるべく上位でフィニッシュできるようガンバルつもりだ。でもそのためにはニッケル水素バッテリー×4セル・マシンの練習とデータ取りをシッカリやらないと……。
 でもその前に、今月は群馬のクレストスピードウェイで12分の1全日本関東2次予選がある。こっちはニッカド×6セルのレギュレーションなのでこの準備も並行して進めなければならない。なにしろ2次予選を通過しないと全日本当日にほかのアツシ君に毒を盛ることもできない。
 6月の声を聞くとともに、「日々これ12分の1」も「日々これますます徹底的に12分の1」になりそうだ。でも、バギーもやるよ。

※元の原稿は00年6月に書いたもので、話題は当時主に使われていたボディについて。電動ツーリングカーのストラトス全盛というのも今となっては懐かしく感じる。同様にここで紹介した3タイプの12分の1用ボディも現在ではほとんど使われていない。ちなみに現在僕がメインに使っているのはプロトフォーム・スピード12だが、これはクレストでは少数派になってしまう。本文中にもある00年世界戦谷田部大会では、ここでの予想を裏切ってアンディーズ・ザウバーが多数を占めた。だって路面が全然食わないんだもの。肝心の世界戦の成績は思い出したくありません。あーあ、って感じ。00年はオンロード世界戦のほかにも雑誌企画で電動オフロード全日本に挑戦したりと忙しい年でした。それからフェラーリのコクピットが真ん中にあるのはリヤダンパーのスペースを作るためです。当時から分かってはいたけど書かずにはいられなかったのよ。
 そういえば、ハラ君以外のアツシ君をレースで見ることは少なくなってしまいました。僕のイニシャルも「AH」なもので、今年の世界戦コントロールドプラクティス直後には、一部で「もう一人のAHも意外に頑張っている!」などと言われました。いや、僕の方が長くアツシをやってるんで、ついで扱いされるのは心外なんですけどね…。
 しょせんは速い方が偉いということだな。(2008年12月10日記)

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