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2008年12月 5日 (金)

再録・日々これ12分の1 第3回(指数の話)

 00年3月19日、イギリスで本年度の12分の1ヨーロッパ選手権が開催された。多くの強豪選手が参加した中、優勝したのは同クラスの現役世界チャンピオンでもあるデビッド・スパシェットだった。結果はスパシェットの貫禄勝ちといったところだが、同選手の使用したモーターは何と9ターンだったという。この大会はニッケル水素×4セルを使用して行われたこともあり、当然ターン数は少なめになると予想されたがそれにしても9ターンとはねえ……。
 さてこのスパシェット・マシンのデータを見ていくと、モーターのターン数やバッテリーなどと共に〝37〟という数値が書かれていた。これは一般に「指数」といわれるものでダイレクトドライブ・カーの最終減速比を比較するための数値なのだ。
 ということで今回は指数の話を。
 この指数とはリヤタイヤ外周の長さをギヤ比で割ったもので、最終的にはモーターが1回転した時にマシンがどれだけ前進するかを示す。計算式は〔(タイヤ直径×3.14)÷(スパーギヤ枚数÷ピニオンギヤ枚数)〕となる。つまりスパー/100枚、ピニオン/20枚、リヤタイヤ径/50㎜の場合には指数=31.4となり、モーターが1回転したときにマシンは31.4㎜進むことになる。 
 この数字が大きいほどギヤ比は大きい(ピニオンは大きい)ということだ。なぜこんな数値を利用するかというと、12分の1の場合、リヤタイヤの直径はセッティングの一部として頻繁に変更することが多く、タイヤ径を変更した際に最終の指数を合わせておかないとマシンの加速力や最高速、そしてバッテリーの持ち時間まで変化してしまうからなのだ。
 つまり50㎜前後のリヤタイヤ径で走らせる場合にタイヤ径を2㎜大きくするのと、ピニオンギヤを1枚大きくするのがほぼ同じ最終減速比になるということ。このあたりは実際にセッティングを進めていく際には気を付けたいところだ。ただしタイヤの直径を変えると、走行時間に影響の大きいタイヤのころがり抵抗も変化するので、指数が同じだからといって走行時間がまったく同じになるということではない。
 余談ではあるが、指数を計算する時の3.14という数字は読者の皆さんにもおなじみの円周率というヤツだが、今後の小学校・算数では”およそ3”というふうに教えられるらしい。いくらゆとりのある教育を進めて行くったってナンだか子供をバカにしている感じがするのはボクだけだろうか……。いや、あくまで余談ですけど。
 それにしてもスパシェットの9ターンで37とはずいぶん大きな指数だ。試しにリヤタイヤ径を50㎜と仮定して計算してみるとギヤ比は4.24、ピニオン/スパー枚数はそれぞれ23/98枚といったところか?
 たとえ4セルでも9ターンをこの指数で走らせれば速いだろうな、しかも8分持つんだし……。
 今年9月の谷田部アリーナでの12分の1世界戦は、かなりのハイスピード・レースになりそうだ。

※執筆は00年4月。前回の4セルに続く話である。こちらは11、12ターンで4セルカーを走らせているのに、スパシェットが9ターンを使っていることに素直に驚いている。それに絡んだ指数の話題を書いているのだが、このへんは本ブログを読みに来る人ならすでに知っていることだろう。ついでに円周率についても述べているけど、これは当時僕も誤解していたことで、円周率を3に定義するのではなく「目的に応じて3を用いて処理する」と指導するのが正解だったらしい。当時よく調べもせずに世間で話題になっていることを安易に書いてしまったのは反省すべきだけど、ちょっと紛らわしいよなあ。ちなみにこの目的に応じて3を用いて処理のくだりは、最新の学習指導要綱では削除されたとのこと。ほら、やっぱり変だったんじゃないの? ちなみに僕のブラシモーター末期(06年)は、地元クレストスピードウェイで8ターンの指数が33、川場RCプラザでは同じく8ターンで37~38に設定していました。(2008年12月5日記)

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