JACO PRISM WHEEL ●ゼノンレーシング
2週間のご無沙汰でした。いや、ブログってもうちょっとマメに更新した方がよいのでしょうが、それほどネタがたくさんあるわけでもないので……。僕の身辺雑記なら書けるけど、皆さんそんなの別に読みたくないでしょ。
気が付けば今週末はF1日本GP。チャンピオン争いもいよいよ大詰めといえる。が、キミ・ライコネンが王座争奪戦からほぼ脱落したいま、その部分での興味は薄れてしまった。もうルイスでもフェリペでもどっちでもいいや。ま、だからといって僕はライコネンの大ファンというわけではありません。マリオ・アンドレッティやアラン・プロストが現役だったころはF1もかなり熱心に見てたけど。F1世界選手権はしょせん他人がやってるレース、それよりも僕には11月にタイで行われる12分の1オンロードカーの世界選手権という大事なレースが控えている。もちろんその規模は実車F1と比べるべくもない。でも、僕にとってはコッチの方が重要なのよ。
世界戦は大抵の場合日本国外で行われるため、日本から持ち出せる荷物には制限がある。だから使用アイテムは絞り込む必要があり、そのためのテストを行ったのだ。あ、だれか奇特な人(または企業)がスポンサーになってくれるなら、エコノミーでなくファーストクラスで行くので荷物制限が緩くなります。今からでも遅くはありませんよ。
で、何をテストしたのかというと、今回はフロントホイールをチェックして、タイに持ち込むものをどれにするか決めることにした。
現在、各社からさまざまな12分の1用ホイールが発売されている。選択肢が増えるのはマシンセッティングも趣味として考えると喜ばしいことではあるが、面倒くささも増すということでもある。しかも各社のホイールで硬さはもちろんオフセットや幅、直径までもが異なるから厄介だ。EPツーリングやハチイチGP用だと同形状で硬度の異なるものや、材質は同じながらオフセットや形状が違うものなどが販売されているので純粋にそれらの比較ができるが、12分の1ではホイールそのものを評価しなくてはならないのがちょっと問題ではある。
今回テストしたのはアメリカ・JACOのフロント用大径ホイール。ところでJACOって日本では「ジャコ」って呼ぶけど、アメリカでの発音は「ジェイコ」に近いらしい。日本でこのメーカーのホイールやタイヤの話をするときは「ジャコ」だが、世界戦会場などで話すときは気をつけないと通じないことがあるので注意したい。もっともこちらのカタカナ発音なんか、どうやったってネイティブスピーカーには変に聞こえるだろうから通じればよいという話ですが。
話を本題に戻します。12分の1用大径ホイールが注目されるようになったのは06年の世界戦イタリア大会から。上位入賞者の多くが大径タイプのホイールを使っていたのがきっかけだったと思う。しかし、この大径ホイールは決して新しいアイテムではない。直径を大きくしてタイヤのハイトを低くし、走行中のヨレを減らしてトラクションを稼ぐという大径ホイールは、すでに80年代中盤のAYK製マシンには採用されていた。同社の2代目クアトロやOEM製品のNX201ロードランナーなどは大径ホイールを標準装備していたものの、ほどなくして市場から姿を消すことになる。なぜ大径ホイールがなくなっていったのか本当の理由は不明だが、おそらく当時のタイヤ性能ではあまり効果が得られなかったのだろう。そんな大径ホイールが21世紀になって突如として復活、口火を切ったのはアメリカ・CRC社のHR38ホイールだったと記憶している。ブームとはいえなかったAYK時代とは異なり、今回はいくつかのメーカーがCRCに追従する製品を相次いでリリースしたため、現在、大径ホイールは小径(従来型)と並ぶ定番アイテムとなった。
大径ホイールのメリットは前述のとおり。僕も発売直後にはCRC製のリヤ用を購入して群馬県の川場RCプラザやクレストスピードウェイでテストしてみたが、このときはあまり良い印象を得られなかった。とくにクレストでは、リヤタイヤ径が42㎜以下の小さめの方が結果がよいことが多く、この径では大径ホイールのメリットを生かせないのだ。
時は流れて08年夏、やや唐突に僕の中で「大径ホイールを使ってみよう」という気が起きる。石川県の白山一里野RCプラザ(以下・一里野)で全日本選手権に向けた練習&テスト走行を3日間行い、東京に戻った僕は本番直前の練習走行でフロント用大径ホイールを使うことを思いついた。その思考の流れは以下こんな感じ。「12分の1用としては大きい一里野のコースでは大きめのフロントタイヤの方が失速しにくいようだ」→「しかし、径の大きいフロントタイヤはコーナー中間や切り換えしでヨレる感じがする」→「だったら大径ホイールを使ってヨレないようにしてやればいいじゃん♪」と、書いてみると簡単だった。
今回JACO製ホイールをチョイスした理由は、オフセットがふだん使っているヨコモ製ホイールとほとんど同じだったことと、東京・秋葉原のショップで手に入るから。これらのホイールを全日本直前の一里野で比較テストした後に本番でどちらを使うか決めるつもりだったのだが、降雨により十分な練習時間が取れず、ほぼぶっつけで使った大径ホイールで好感触を得られたために、全日本選手権では全レースを大径で通した。そして最近埼玉県川越市のスピードウェイ・パルに行き、同硬度の同銘柄タイヤをJACO大径&ヨコモホイールに貼って一里野でできなかった比較テストをあらためて行った。
テストの結果はほぼ事前の予想通りで、大径ホイールの方が失速感もなくカチっと走る感じ。ただしフロントの粘り感は小径ホイールの方があり、路面グリップが低いうちは、総合力で小径ホイールが勝っていた。さてこれでどちらをタイに持って行くか悩みが増えることになってしまった。世界戦本番の路面はおそらく結構なグリップになるだろうから、大径ホイールでいけそうな気もするけど、極端なハイグリップだと今度は小径ホイール+小径タイヤの出番かも……。 悩みは尽きない秋の夜。


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